JMFAコンベンション2013開催
JMFA、日本ミネラルファスティング協会は分子整合医学(自然療法医学) 指導者のため、1日完結のコンベンションを開催していくことが決定いたしました。
関東での1回目は9月15日です。
JMFAコンベンション2013開催に寄せて
日本ミネラルファスティング協会理事長
山田豊文
細胞環境デザイン学
日本における平成24年の死亡率を死因順位別にみると、第1位は悪性新生物で28.7%、第2位は心疾患で15.8%、第3位は肺炎で9.9%となっている。
しかもこの3疾患は日本においては年々増加傾向になっている。このうち、最も死亡率が高い悪性新生物は、米国においては1990年代前半あたりから罹患率が低下してきているにもかかわらず、日本では相変わらず増加の一途をたどっている。この理由は、米国では早くから動物性タンパク質や動物性脂質の弊害に気づき、国をあげてその摂取量を減らしたり、国民の生活改善に取り組んできたからである。
悪性新生物、すなわち「がん」が生じる最も大きな原因は、細胞内におけるタンパク質の代謝異常である。
その証拠に、がんが最も多く発生する細胞は、どれもが多くのタンパク質を扱っている細胞である。自らが作ったタンパク質の処理が追いつかず、異常タンパク質の割合が増加しているところに、食事として類似の構造をもつ動物性タンパク質を摂取しているという状況が想起される。
細胞レベルでのタンパク質代謝異常が生じると、通常ならばミトコンドリアという細胞小器官から細胞を自滅させるための指示が出て、その細胞は自滅を行うことによって事なきを得る。しかし、ミトコンドリアの機能が不全であった場合、細胞は自滅できずに生存の道を歩むことになる。
これが発がんのスイッチとなるわけである。最初に生じるがん細胞の遺伝子は基本的には正常であるため、細胞表面の構造も一般細胞と同じであり、免疫システムでは処理することができないからこそ生き残るわけである。しかし、がんが進行して染色体異常や遺伝子異常を起こすとがん細胞表面の構造も変化し、免疫システムはこれを異常細胞として認識することが可能になり、がんは治癒される。
日常的には何よりもまず、細胞レベルでのタンパク質代謝異常を起こさないことが大切である。タンパク質の代謝異常が起こる原因は、細胞周りの環境悪化である。喫煙、有害物質との接触、牛や豚などの肉や乳製品の過剰摂取はその最たるものであるが、その他にもミネラルバランスの乱れ、ビタミン不足、あるいはミトコンドリアの機能不全も細胞環境を悪化させる。発がんしないまでも、細胞環境の悪化はミトコンドリアの老化や機能不全を更に加速させ、老化ミトコンドリアからは多くの活性酸素が放出される。これは細胞老化を必要以上に速く進めることになり、多くの疾患の元を作ることになる。
ここに、細胞環境デザイン学を提唱するわけであるが、細胞環境を適正に維持することによって、がんを始めとした様々な病気を予防することが可能であり、ひいては進行してしまった病を治癒に向かわせることも可能になる。
JMFAコンベンション2013では、特にファスティングにおいて普段なかなか聴けない内容としまして新垣実先生(新垣形成外科院長)による発表があります。
http://www.arakakikeisei.com/aisatsu.php
発表
『血液検査データから観るファスティングの医療的考察』
【内容】
・循環器系疾患に対するファスティングの効果(高血圧、動脈硬化、虚血性心疾患、等)
・不妊症や女性ホルモン異常に対するファスティングの効果
・糖代謝異常(糖尿病、低血糖、等)とファスティングについての注意事項
・精神疾患(うつ、不眠、等)とファスティングについての注意事項
・その他の諸疾患に関するファスティングの効果(高尿酸値、肝疾患)
関連情報
やまだ元氣塾ファスティング合宿